2017年 02月 04日
「今の時期に見られる生きものってなんですか?」 |
すみればに来てくれた男の子が、
「今の時期に見られる生きものってなんですか?」と、声をかけてくれました。
すごくまっすぐな質問ですね。
比較的あたたかいとは言え、やはりまだ冬。
あったかい時期に大活躍していた昆虫やカエルは見当たりません。
ということで、いっしょに探してみました。
たとえば、
木の枝にくっついている生きもの。
オオカマキリの卵のうです。
ひとつの卵のうの中に、多いと100個以上も卵がつまっています。
卵のうは、断熱効果のあるスポンジ状のものでできているので、
寒さや乾燥にも耐えられます。
ハラビロカマキリの卵のうも見つけました。
寒さには強い卵のうですが、時にはシジュウカラなどの小鳥に食べられることも。
冬だって危険はいっぱいです。
「テントウムシやクモ、カエルとかは、
冬の間は、落ち葉や草のすきま、木の幹のすきまとか、あったかい所にかくれてるよ」
と解説しつつ、
今日は本物を見つけられなかったので、
お写真を・・・
キイロテントウ
落ち葉や木の幹のすきまなどにくっついています。
カニグモのなかま
草むらの根元でじっとしていました。
他にも、アズマヒキガエルは、
土の中や、石などのすきまで冬眠しています。
そう、冬は生きものがいないわけでなく、
見えにくい場所にいたり、姿を変えたりしているだけで、
冬も見られる生きものはいるんです。
なので、「今の時期に見られる生きものってなんですか?」という質問、うれしかったです。
夏に虫とりに来てくれた昆虫大好きなみなさんも、
探しにきてね。
来週には、そんな冬の生きものについて知りたい方にピッタリの自然講座も行います。
こちらもぜひご参加を!
(寺沢)
by sumireba
| 2017-02-04 22:16
| すみれば発見日記
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