サクラの木には…

予想からはだいぶ遅れてしまいましたが…

先日、すみればのソメイヨシノが満開になりました！

園内には、他にもオオシマザクラとヤマザクラの計３種類のサクラがありますが、いずれも満開でした。

さて、そんなサクラの木を眺めていると、上の方でお花が揺れています。

よく見てみると…

赤いほっぺのヒヨドリがいました！

実は、ヒヨドリはサクラの花の蜜が大好き。

くちばしを花の中に突っ込み、春のごちそうを味わいます。

どうやら、サクラの花を待ちわびていたのは、人間だけではないようです。

しばらくすると、今度は「チー、チー」と高い声が聞こえてきました。

野鳥の中の甘党代表、メジロです。

もちろんお目当てはサクラの蜜。

木の枝にぶら下がりながら、ピーーンと体を伸ばし、器用に蜜を舐めます。

ヒヨドリとは違う小さな体だからこそ、なせる業ですね。

そして…

今度は、また違う野鳥の声が聞こえてきました。

「ツーピーツーピー」と元気に鳴いていたのは、シジュウカラ。

立派なネクタイ模様の男の子です。

サクラの蜜を舐めに来たのかな？と思たら、ひらりと地面におりました。

サクラの木の根元にびっしりと着いたコケを、一生懸命むしっています。

彼のお目当ては、これから子育てをするための巣の材料だったのです。

巣とサクラの木を行ったり来たり…。

お父さん、大忙しです。

サクラの花は、昨日の雨と風で少し散ってしまいましたが、春になったすみればでは、次から次へと花々が開花しています。

そして、野鳥たちにとっては、大忙しな子育ての季節の幕開けです。

晴れた日のお散歩が気持ちよい今日この頃、ぜひすみればで春の生きものたちを観察してみてくださいね。

（おきた）